Box #12 Time

大竹秀典 vs 中嶋孝文

2012年8月6日(月)日本スーパーバンタム級王座決定戦

1位 大竹秀典(金子) vs 2位 中嶋孝文(ドリーム)の対戦は、

2-1のスプリットデシジョンで大竹選手がタイトルを獲得。

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 中嶋孝文選手

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 中嶋孝文選手

午後4時頃、後楽園ホールの外には中嶋選手の地元青森からかけつけた

300人を超える大応援団が横断幕を掲げ彼を待っていた。

日本タイトルでここまで大規模な応援はなかなかない。

彼の人柄の良さを物語っている。

試合は、序盤から乱打戦。

1,2Rは全体的に観て中嶋選手が主導権を握るが、以降は一進一退の攻防。

ラウンドマストシステムで割れたラウンドが多かったはずだ。

中嶋孝文選手

ガンガン打ち合った客の沸く面白い試合になった。

しかし試合後、三浦会長と中嶋選手からは「悪い所がでてしまった」と反省の弁。

いつの日かリベンジし、世界へと挑戦していってほしい。

僕はプロになる前の中嶋選手と練習をしていたが、プロになってからの27戦は1試合も観ていなかった。

練習は数回撮らせていただいたけど、僕の中での彼はまだ試合をしていない練習生のままで止まっていた。

記憶に色がついた気がした。

Box #10 着地点

何事においても着地点を考える事は重要。

中嶋孝文選手は2012年8月6日、日本スーパーバンタム級タイトルに挑む。

世界チャンピオンを目指すボクサーにとっては通過点ではあるが、

三段跳びで例えると、一つの着地点とも言えるだろう。

自分もやる事全部で着地点をよく考えるようになった。

達成して気づく事もあり、途中で気づく事もたくさんある。

ただ、着地点を考えるとやる事を絞れる。

僕は彼のタイトルマッチの夜24時をもって33歳になり、プロボクサーには二度と復帰できなくなる。

今の僕にある着地点は、写真を撮って一般の人にリアルなボクシングを伝え、興味をもってもらう事。