Box #05 ROOKIES

とても気持ちの良い打ち合いを観た。

攻防入れ替わり、打ち合う場面も多々あり、一般大衆からお金もとれるような面白いスパーリングだった。

2012年東日本フライ級新人王戦トーナメント。

飯田選手と金子選手。

彼らは今、目の前の試合の事でいっぱいだろうか。

この二人が決勝まで勝ち上がれば、後楽園ホールのリングで同門対決をする事になる。

僕はどちらも決勝まで来てほしいと思う反面、

対戦するとなったらどちらの応援もするし、どちらの応援もできない複雑な心境。

まあ、こんな先の話ではなく、次の試合を二人が勝ってくれる事を祈るばかり。

新人王の年は特別だ。

ボクサーというのはプロになったは良いが、自信があるだけで万人から認められた訳ではない。

その第三者から認められる第一段階のタイトルとして、新人王というのがある。

だが難しいもので、獲ったからといって世界チャンピオンになれるわけでもないし、将来が約束される訳でもない。

それでもなりたいものだ、僕も経験があるので本当に良くわかる。

「がんばれ!」と思いつつも、もう自分と一回りも年下のボクサー達がでているのだなと実感した。