桃とハッセルブラッド

Hasselbladは僕にとっては特別なカメラ。
デジタルになってから省かれてしまったカメラと写真の重要なメカニズムを教えてくれたが、
何より一枚の写真の重さを自分で感じるようになった。

まず露出計で測って、カメラ側の露出やピントも全てマニュアル。
じっくりよく考えてフレーミングしなくてはならない。
フィルムも自分でマガジンにセットし巻き上げ、スライドも自分で引く。
今、6×6のフォーマットでブローニーフィルムで撮影し現像すると、
現像のみでスキャンをしても、1シャッター100円以上かかる。
良い意味で自然に一枚を大切にするわけだ。
貧乏性や写真にお金を使う気がない人には奨めない。撮らなくなって本末転倒になるからだ。

それでも僕は、逃したくない瞬間ばかりで撮りまくる。
一枚一枚を大切に。
それは、デジタルフィルムでの撮影にも確実に活きている。

フィルムのプリントは美しい。
スキャニングでデジタル化しても、デジタルカメラで撮ったものとはまったく違うものになる。

アナログフィルムで撮る意義はある。
それは本人の考え次第かもしれない。
無い人には無いのだろう。
僕には確実にある。

Camera : Hasselblad 503CW
Lenz : Carl Zeiss Planar 80mm F2.8
Film : FUJI PRO 400H
Scan : EPSON GT-X970

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